義烏(ぎう)
義烏という中国の浙江省にある都市の名前を聞いたことがあるでしょうか。上海から南へ車で4時間(高速道路を経由)人口60万人ほどの、さほど大きな町ではないのですが、最近いろいろなところで特集が組まれるような町です。身近な例で言うと、100円ショップで売っているグッズは、かなりこの町から流れています。ここは日曜雑貨の流通拠点で、中国のいろんな雑貨がこの町に流れ、この町から中国各地、また世界各地に出ていっているのです。
義烏は町全体が世界最大の日用品雑貨卸売市場です。義烏には日用品雑貨を中心に中国全土から商品が集中し、義烏を経由し、さらに中国全土の小規模な卸売市場へ分散されています。義烏の町はそれぞれ商品別に特徴を持った巨大な卸売ビルが多数点在していて、そのビルの間に多くの小規模な卸店が埋め尽くされていて、町全体があらゆる商品で埋めつくされています。まさに世界の雑貨の流通拠点とも言うべきでしょう。
義烏の巨大な小商品市場はあらゆる日用品で構成されています。衣料品、インテリア、傘、家具、ガラス、革製品、玩具、靴下、化粧品、工芸品、骨董品、コート、木製品、シルク製品、寝具、スポーツ用品、青銅器、電気製品、時計、人形、ぬいぐるみ、包装、文房具、眼鏡、食品、アクセサリー、化粧品など多岐にわたっています。市場は広大で、目的の商品を探すのに一苦労といった話もよく聞きます。
ここ数年は中国国内だけでなく、海外との取引も増え、100カ国以上に輸出額は80億人民元(約1,200億円)にも上り、輸出先は、香港、韓国、パキスタン、米国等が中心ですが、近年は日本のバイヤーも急速に増え始めています。
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コメント
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ミクシーから来ました。中国には何度か行った事があります。雑貨好きですので、是非ここに行ってみたいです。
投稿: Nancy | 2005年7月28日 (木) 16時23分
そういう町があるなんて、
知りませんでした。(汗)
昔、よくおまけについていた
(今でもある?)
トーマスと仲間たちも
この町の製品なのかな、
なんて考えると、
造った人の顔が浮かんできそうですね。
こちらのブログにリンクさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
投稿: なかむら@社労士見習 | 2005年8月 1日 (月) 03時28分
コメントありがとうございます。
義烏の町は観光地としては何もないところなので、知られていないですね。
中村先生へ
ありがとうございます。こちらの方もリンクさせていただきました。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 古田誠司 | 2005年8月 1日 (月) 10時40分