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2005年7月 6日 (水)

土壌汚染の現状と今後の対策

今日は関連しているNPO法人の企画で表記のセミナーがありました。
一番最初に出てきたスライドが、サハラ砂漠でおやっと思ったのですが、意味するところは、サハラ砂漠の土壌(砂?)の成分を計っても、何の有害物質も検出されないということでした。
土壌の有害物質は有機物として、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ダイオキシン、PCB、重金属として6価クロム、ヒ素、鉛、その他の汚染として、油、ホウ素、フッ素などが上げられます。これらの汚染はこれまで、工場からの廃液や廃棄物が土壌に浸透し、汚染してきたという経緯があります。その他、ゴミ焼却場のダイオキシンによる汚染も無視できません。ヒ素は和歌山カレー事件で有名になりましたが、ヒ素中毒の人の写真を見ると、中度のもので、皮膚にかなりのダメージを受け、重度になるとガリガリに痩せて、指が取れ、死に至ります。とにかく土壌の汚染は、水質汚染と違い、汚染されていることが分かりにくいので、やっかいだそうです。
この問題は環境のために良くないことは明らかであり、対策のための法整備をして、廃棄物処理の技術を開発していかなければ、土壌汚染はどんどん広がり、取り返しのつかないことになってしまうでしょう。ただ科学的に処理技術は進んでも、コスト的に処理費用があまりに高額のため、実用に至っていないことも問題になっています。

これまで、日本は世界の工場と言われ、経済発展に伴い、工場でさまざまなものが生産されて来ました。そのつけのような形で、土壌汚染が残っています。今中国が世界の工場と言われていますが、製品を生産するに当たって、環境のことを考えていかないと将来とんでもないことになってしまいます。

今後のビジネスは介護等高齢化の問題のほか、環境問題が大きくクローズアップされ、解決していかなければならない課題だと思います。これまで、全く興味のなかった環境問題に興味が出てきて、最近よく考えさせられます。

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