中国人観光客
愛知万博を機に、日本に来る中国人の観光目的の短期滞在ビザが一部地域から中国全土に拡大し、一方では人民元が切り上げされ、中国ではすさまじい勢いで海外旅行熱に拍車がかかっています。2004年の中国の海外渡航者は2900万人で、前年に比べて4割増ということです。
日本の地方自治体には、中国からの観光客誘致に積極的に取り組もうとしているところもでてきたようです。閑古鳥が鳴く地方の温泉街では、中国人の旅行者が頼みの綱ということもあるでしょう。しかし今のところは海外旅行が人気だとは言っても、国民の平均所得はまだ1000ドル水準の中国では、実際に行けるのは富裕層や中流層に限られています。物価が高い日本の観光地が中国人観光客誘致と考える場合、中国人に魅力のある観光商品を揃えることが重要です。どのうように宣伝し、どのように顧客の評判のよいものを提供できるかにかかっています。今後中国人観光客を誘致できるかどうかが地方の存続にかかってくるとなれば、非常に重要な政策となります。
20年後には中国は世界で海外観光客を送り出す最大の国となるとも予想されています。裕福になった中国人を呼び込むためには、将来的なことを見越した宣伝活動が必要です。その観光客をどう取り込むのか。海外諸国だけでなく、国内の他の地方との競争となってきます。
今後中国人観光客の足取りはどちらの方に向いて行くのか、中国人の趣向と日本人の宣伝が見ものです。
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