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2005年9月28日 (水)

中国の都市開発

日本で新たに高速道路や鉄道を作ろうと思うと、新たに土地を買収していかないといかず、中にはなかなか明け渡してくれない地主もあり、敷設するのに時間がかかります。山のトンネルがちゃくちゃくと工事が進み、平地の買収がおもうようにいかず、工事に取り掛かれないなどということもあったりします。

中国では、社会主義で土地は国家のものという考えがあり、工事の計画ができると、住民は有無も言わさず立ち退きになり、強制的に新たな住居に移転させられます。いいとか悪いとかは別にして、私はこの反対意見を聞かない体制が、最今の経済発展を助長することになっているという気がしてました。政府で決まったことに対して、スムーズに実行されることにより、都市開発が進んできたと見ていました。結果的に上海などは急速に高層ビルが立ち並び、高速道路の整備など、より便利になってきた要因でもあると思います。

ところが、最近ちょっと事情が変わってきたような感があります。立ち退きを命令された住民の間でデモが起こることも出てきました。これまでは考えられなかったことですが、もはや表面上の社会主義体制は、経済開放に伴う民主化で、住民が自分達の権利を主張する場面も多くなってきたのです。これまでのように、住民がおとなしく、政府の方針に従うということはなくなってくるかもしれません。

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