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2005年10月15日 (土)

中関村

昨年ミッションで見学をした中関村(ちゅうかんそん)は、北京海淀区に位置する、中国の「シリコンバレー」と称される地域です。中関村は5つの科学技術パークを従え、北京大学、清華大学など約70の大学、中国科学院、IBM、富士通など国際研究機関、約8000社以上の先端企業が立地、科学技術、知能、人材、情報資源が集中する巨大なハイテク産業区を形成しています。海外に留学し、高度な技術を学んだ学生は、留学を終えて、中国の中関村へ戻ってくることも多いようです。
 
また、中関村は「中国の秋葉原」ともいわれ、中国のオリジナル・パソコンやスキャナ、プリンターから、インターネット関連電子機器などが多く集まり、価格も市価より安く購入することができます。東京の秋葉原はソフトやハードを売るだけですが、中関村には中国科学院の研究所をはじめ四通、聯想、北大方正などのメーカーが集中し、開発も合わせておこなわれています。

これほどのシステムが機能し始めている中国は、もはや世界の工場から、先端技術の集まるところとなってしまう可能性があります。日本には何を残すべきなのか、中国の台頭を黙って横目で見ているだけではなく、真剣に何らかの対策を講じなければいけないところまで来ていると思います。

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