中国人が芥川賞
第139回芥川賞は中国人の楊逸の「時が滲む朝」が受賞しました。
日本語以外の母国語を話す外国人の芥川賞受賞は、初めてのとのことです。
楊逸(やん・いー、1964年6月18日生 )は中国ハルピン市生まれ。中学の時に、親戚から送られてきたカラー写真を見て、日本にあこがれ、23歳で来日。お茶の水女子大を卒業後、在日中国人向けの新聞社で働き、詩やエッセーを発表していました。2007年、「ワンちゃん」で第105回文學界新人賞を受賞し、小説家としてデビュー、今回の受賞に至ります。
いつも芥川賞など感心はないのですが、今回は中国人が受賞したということで興味を持ちました。ちょうど文芸春秋9月号に全文が掲載されていたので、早速購入して読んでみました。
1980年後半から天安門事件など激動の時代の中国を、中国人はどのような視点で見ていたのか、中国人の心情がリアルに伝わってきます。物語の後半では日本も登場し、日本に住む中国人の悲哀が感じ取れます。
小説そのものについては、賛否両論あるようですが、機会あればぜひ読んでみてください。
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