グーグルは中国から撤退するのか?
今年の1月にアメリカのグーグル社は公式サイトで中国での運
営を見直す方針を発表し、中国から撤退する可能性もある
ということを示唆しました。
中国の検索エンジントップシェアはグーグルではなく百度で、
約8割を占めています。
中国では普段グーグルのサービスを利用していないネットユーザー
も多いです。
グーグルは撤退の理由を中国政府の検閲や中国からのサイバー
攻撃などとしています。
検閲に関しては、中国政府の言論統制に関する問題となります。
グーグルはこれまで中国当局の要求に従い、中国政府の体制批判や
チベット問題、天安門事件など、現政府にとって
都合の悪い情報に関しては検索できない態勢をとってきました。
サイバー攻撃に関しては、グーグルのメールサーバーやGメールに対して
サイバー攻撃がなされたとされる問題で、中国から攻撃である疑いが強いという
グーグル社の主張です。
アメリカ政府の調査要求があるにもかかわらず、まだ調査が進んでいないようです。
グーグルの撤退の問題に関しては、すでにいち企業の問題ということではなく、
アメリカ政府と中国政府との交渉にまで発展してきており、今後の行く末
が見守られています。
こういった問題はインターネットだけでの問題ではなく、中国政府が現体制を続け
ながら経済開放政策とる限り、さまざまなところで出てくるものと思われます。
共産主義の資本主義経済は過去に例がなく、今後は中国政府はいろんな場面で
どのように対応するか模索していかなければならないと思われます。
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