デフレになったということが言われ出して久しいです。
中学や高校の授業で、インフレ(インフレーション)、デフレ(デフレーション)の語彙そのものは社会課で勉強しました。当時物の価格は毎年上がるものとしか考えたことはなく、いわゆるインフレ状態にありました。デフレということばは、学問上で出てくるのみで、実社会ではないもの、経験しないものだと思っていました。
デフレとはご存知の通り、物価が下がっていく傾向にあることをいいます。市場が超過供給になり、生産過剰から供給過剰になっている状態です。現在は長期的なデフレで、デフレ・スパイラルといわれています。デフレ・スパイラルの特徴としては
・経済が大幅な供給過剰状態にある
・物価水準が持続的に下落する
・企業収益が悪化し,所得・雇用が削減する
・物価の下落と需要の減退がスパイラル(連続的変動、悪循環)状態に進行する上記
4つの面で捉えることができ、物価の下落と景気の後退の悪循環になります。
最近買い物をしていてものが安くなったと実感することが多いと思います。衣服や食料品、雑貨など日用品は特に安くなりました。インフレのときはもう少し安くなれば、と感じられたものも、デフレになった今、安くなった商品は見向きもされず、山積みされます。
「物が高いから買わない」→「物が安くなる」→「買う」→「同じ値段では買わなくなる」→「さらに安くする」→「買う」→「同じ値段では買わなくなる」→「さらに安くする」→「買わない」→「売れなくなり、在庫が残る」
という循環をしているのに気がついている方も多いでしょう。デフレは最後には行き詰まります。
このデフレの最大の要因と言われているのが今の中国です。スーパーに行っても、今や何からなにまでメイドインチャイナです。中国がここ10年間豊富な労働力と安い賃金を武器に経済成長を続け、工業生産を大幅に伸ばした結果、商品が過剰となり、物の価格はどんどん下がり続けているのです。
デフレは政府や行政等が手を打つ手段が少なく、経済政策は効き目が薄いのです。市場の成り行きに任せるしかしかたがないといった感もあり、資本主義制度自体の矛盾と限界を感じてしまいます。
今後もデフレが続くようであれば、日本経済はさらに悪化し、失業者が増加、倒産・自己破産の増加により、銀行の破綻も相次ぎ、恐慌になる可能性も否定できません。何とかしなければいけない重要課題です。長い目で見て生活水準や雇用の悪化につながる競争力低下の懸念にどう対応していくか、それを誤れば日本の未来はないものと思われます。
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